「冬の犬」

saikaku2008-01-07

また歩くことを始める。目的地は決めない。ただ歩くことを目的をする。曲がり角へ来ればその場でどの方向へ進むのか、そのときに決める。そのときの気持ち次第で決める。自分の好きなように歩いて往く。日曜日の午後は「歩く時間」。充分な歩道の幅員も無くて、車の往来が激しい道は絶対に好まない。静かな道がいい。団地の中の道も好まない。往々にして袋小路のようになっている。ぐるっと廻って元へ戻ってしまう。外の世界と隔絶しているような団地もある。でも家々の概観を見ることは面白い。それぞれが違っている。そのようでいて全体の感じは似ている。でも何とか違いを出そうとしている。そんなところがある。やっぱり昔ながらの道がいい。仕舞た屋のある道が特にいい。人が一人歩けるほどの道がいい。自転車が通ることも鬱陶しい。そして感激するのは、その狭い道が「あっ!こんなところへ通じていたのかぁ!!」と、意外なところへ出ること。少しずつ歩き始めていく。だんだんとその範囲を広げていく。