2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『文章のみがき方』 (辰濃和男)

昨日の昼、眼鏡のフレームの溶接が外れてしまった。修理に出す。今は代車ならぬ代鏡(?)を掛けている。ピントが合っていないためか、少し暈けているのと机の上が水平になっていず左が微かに上がっているように見える。もう少しすればこの感覚にも慣れていくの…

「哀悼の意味を込めて」

今、その、居ないということが、そのときはそうでもなかったのに、だんだんと気持ちを沈み込みこませていく。だんだんと重さが増えていくような錘を抱えているような気がする。身動きすることも億劫なことになっていきそうだ。これほどの存在感を持っていた…

マルティン・ブーバー 『我と汝』

「私は一本の樹木を見つめる。…樹木はわたしの対象であり、場所と時点を占め、性質と状態を持つ。しかし、もしみずからの意志と他からの恵みによって、この樹木を見つめているとき、わたしが、樹木との関係の中にひき入れられるということも起こり得る。この…

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『ダンス・ダンス・ダンス』

村上春樹を読み続けている。『羊をめぐる冒険』からこれに這入る。その中で、いい文章に出逢う。主人公の僕が羊男と再会した場面、「・・・僕は壁の上の影を眺めながら、仄暗い光の中で僕の置かれている状況について彼に話した。僕は本当に久し振りに心を開いて…

昨日思っていたこと、2つ。

家では2匹の猫を飼っている。年老いた猫と食べ盛りの猫。冬になると、その2匹にとっては炬燵の下が安住の場所になる。昼でも夜になっても、その空間かその近辺で、これ以上は無理というぐらいに伸び伸びと寝ている。朝起きてきて「いないなぁ」と思っても、…

「村上春樹を再読する」

ああ、今は、どうにも閉塞的な状況だ。仕事場での人間関係も上っ面を滑っていく会話も煩わしいことだらけだ。そう、井戸の深い底へ降りていっているような感じがしている。その井戸の底で蹲っている。でも、四面楚歌的なことではなくて、その底から何処かに…