「哀悼の意味を込めて」

saikaku2008-02-26

今、その、居ないということが、そのときはそうでもなかったのに、だんだんと気持ちを沈み込みこませていく。だんだんと重さが増えていくような錘を抱えているような気がする。身動きすることも億劫なことになっていきそうだ。これほどの存在感を持っていたものかと。そう確かに独自なものがあった。自分の生き方を貫いていたと思う。何か深く思索している表情も見せていた。全て冷静に観察していたのかもしれない。そして持病にもよく堪えていた。思えば、学ぶべきところを多く持っていた。今、「海辺のカフカ」を再読し終わる。ナカタさんは猫と話をすることが出来た。私も話をすることが出来ていれば、この世界の観方は大きく変わっていただろう。でも、今からでも遅くはない。多分、今からこそが、本格的な対話の始まりになっていくと思う。そしてだんだんと近づいていく。いつの間にか、心の内において生き続けていく。