月と語る。

saikaku2005-09-19

昨日は、本当に綺麗な月だった、こんなにも、その、期待していたことも始めてのことだった、今までは、出ている、そんなぐらいのこと、でも、今年は期待していた以上に、見事な月だった、縁台に、ススキを活け、団子を供え、月の出を待っていた、気がつけば、山の端に、いつの間にか、顔を出していた、そして、暫く、語り合う、自然なこととして、昔、和歌を嗜む人の多かった時代には、月を語ること、月だけではなくて、虫の声、或いは、草花一輪とも語り合うことができていたのだと思う、その声を聴くことができていたのだと思う、自然とそのようなことになっていたと思う、でも、今、そのような感覚を失くしている、或いは、埋もれさせているということになっている、何か、その、超自然のことのように、奇異なことのように、科学的ではないということとして、そんなこととして忘れ去られてきている、でも、もう一度、その、否定の否定、その立場へ戻っていく、そう、科学ということの立場、合理的であるということ、そのことがいちばんのこととして、表立っているところのこと、そのようなところから離れていく、それを止揚していくというのか、そんなことになっていくと思う、月と語る、いろいろなこと、自然と、そのようなことが、その、今までのこと、そのようなこと、今のこと、これからのこと、そのようなこと、別にどうしていくということもなくて、その、いろいろなことの、その多義性ということを、そのいろいろなことに思い巡らしていく、いろんなことを考え合わせていくことによって、その、話が繋がっていく、全体のこととして、纏まっていくところのこと、そして、円相を為していく、そのようなことになっていく、構図としてのこと、全体の構図、それが観得て来ること、どのようなことになっていくのか、そう、そして、だんだんと、月は南の空へ、位置を変えていく、だんだんと登っていっているのかと、そう、移動している、動いていく。