『雲のむこう、約束の場所』

saikaku2006-01-22

これも、確か、去年、BSで録画してあったもの、それを観る、途中、意味不明な物理用語、まあ、感じとして分かるといった言葉、平行宇宙とか、或いは、平衡宇宙か、そして、脳の世界とその平行宇宙が関連しているとか、そのような吸い込まれていきそうな言葉が出てくるとしても、このアニメの持っている雰囲気、前半の質感というか、それは非常にいいと思う、列車がカーブしながらホームに入ってくるときの映像とか、また、列車内の金属部分に反射している光の動きとか、丁寧に描きこんであるだけではなくて、感動モノだった、また、その、背景の設定、日本が分断されている、津軽海峡で、南北に日米軍とユニオンって言ってたか、それによって分断されている、そして、開戦前の緊迫している、そんな時代背景にも拘らず、前半の静かな風景、そこで流れているゆったりとした時間、まあ、そのことも、今、気づいたこととして、平行宇宙なのかもしれないと、政治、或いは、軍部の慌しさ、そのことと離れて、ゆっくりと流れていく時間のある生活、まあ、それも、平行しているのだろうと、或いは、個々の人間が見る夢の世界、それも、それぞれ異なっている、或いは、同じなのだろうかと、繋がっているのだろうかと、それも創造の域を出ないことだが、それぞれの夢の世界、覗くことができないという、そんなことからいえば、平行していると、そして、真っ直ぐに立っている柱、というか、塔というか、その存在感、そして、それに生き方が影響されていくこと、直立している存在、それに引き寄せられていくこと、それが約束の場所になっていくという、その、なんとも、意外なこと、そう、設定が意外なこと、これこそフィクション、というか、嘘の世界、であるとしても、でも、微かに、現実的になっていたかもしれないというところ、日本分断ということが、戦争直後、そうなっていたかもしれないという、そんなことがあるとしても、その、嘘の世界、想像の世界、そのアニメ自体が、そのようなことであるとしても、その内容が打ちに這入り込んで来るということ、感動ということと共に、這入り込んで来る、そして、現実味というか、真実味を感じさせていくこと、そんなことがある、そのアニメ自体の世界も、多分、平行宇宙ということなんだと思う、そして、繋がっていくという、そんなことなんだと思う、このアニメはいい、この前に、同じように録画していた、『アリーテ姫』というのも観ていたが、これは、心理学的な、乙女が精神的に成長していく過程を描いているもの、でも、深層心理を描くこと、説明的になってしまうと、冗長なものになってしまう、深層心理、それは、象徴的に描くという、そのようなことが必要なんだと、でも、それだと、分けのわからない、そんなことに陥ってしまう。