『約束された場所で』

saikaku2006-02-11

世の中全体が寂しいことになっているのかもしれない、自分探しという嫌いな言葉があった、何処かに自分というものが転がっているような、探せば探し出せるというような、そのような印象を与えてくれる言葉があった、そのような言葉も惹かれていく一因を為していたのかと、そんな気もする、捜し求めていたのが此処にあったのかと、そのように考えていく、そしてそのように選択したのだからこの選択には間違いはないと、自分の考えを固定化してしまう、そして依存していく、そのようなこと、それもイメージとして、風船のように空中に漂っている、そのようなものに近い、でも、確かにオウムがそのような確かなものを与えてくれるという、そのような幻想を与えてくれる、何かしかのものはあったのだろうと、高校のときの同級生にも嵌っていったものがいた、何か確かなものを感じさせる、そんなものがあったのだと思う、応えてくれるもの、そんなところがあったのだと思う、問題を抱え込む、矛盾を抱え込む、それが出来にくい、よく言えば純粋ということになるのか、清濁併せ呑むということが出来ない、そんなことなのだろうと思う、矛盾ということの中から何か新しいものが生まれてくるということも嘘っぽいが、でもそのような多様性の中に生きていくこと、そのようなことが出来ること、出来る出来ないではなくてそのようなことになっていること、それに耐えられない、何か自分は違うという、そのような空中楼閣のような、やはり風船、そのような存在、寂しい存在、それを感じてしまう、でも、まだ、そのことは、宗教的なところことへ関心を持っていく、そのようなこと、その、針の一突きで破裂してしまうような、そのような危うさ、それを持ちながらも、その、蹴飛ばしたい、心というものを感じる、そのようなものがあると、それを信じているという、そんなところに、まあ、そのような人間も居るという、そのような微かなものを感じる、でも、それさえも失くしてしまったもの、それが拝金主義に走っている者たち、でも、それも、昔からいたのかもしれないが、守銭奴とか、成金とか、まあ、いろんな言い方、昔からいたのだろうと思う、でも、今、インターネットで株に手を出している者、そのようなところ、金を儲けること、そのことに自分を賭けている者、浅ましいということ、そのようなことよりも、人間としての存在、それも、もっと単純化している、或いは、透明感、資金の流れは不透明にしていても、人間としての存在は、透明性を増している、というか、単なる計算機でしかないような、そんな存在になってしまっている、堕してしまっているという、そんなことを感じる、そのような全体的なこと、人間の存在について、その真実性について、何か新しいこと、新しい扉を開けること、そのようなことが必要になってきているような、そんなことを感じる。