『able』

saikaku2006-02-19

これは、ドキュメンタリー映画ということになるのだろうが、非常に洗練されている、いい映画だと思う、障害者をテーマにした映画、多くあるけれども、その、何か、ドラマチック仕立てになっているものが多い、でも、これは、普段の生活、その中で、どのように関わっていけるのか、その、言葉も通じない、習慣も違うのだろう、そのような条件下で、その日常生活を共にしていく、そのことを追っていく、そして、だんだんに、言葉も通じていくように、或いは、気持ちも通い合っていくようになっていく、そう、障害者を扱った今までの映画、何か、違っている、そう感じる、この映画のように、その、普段の生活の中にこそ、ドラマ性というか、それがあるのだと、何気ないことでも、そのことができた、できたということに、その喜びを見出していく、褒めるということ、改まって褒めるということではなくて、それも、日常性の中でのこととして、その価値を見出していく、そのようなこと、喜びを感じていく、そんなことになっている、そう、思うに、ドラマチックであるということと、ドラマ性というのは、そのことは、相反する言葉なのではないかと思う、日常性の中にこそ、その、見つけていこうとすれば、その、多くのドラマ性ということが、そのことが含まれている、何か、そのことを見落としているのが、そのようなことが多いのではないかという、そんな気がする、その、スローライフということが言われている、そのような生き方、そう、それが本当に大事なことなんだと、多くのこと、その、できるだけ多くのことに触れていくということ、効率よく、そう、そのような生き方、生活の仕方、それもある、その、広く浅く、ということになるのか、でも、広く、ということには必ずしもならないのではないかという、そんな気がする、そう、そのような気がする、そう、広く浅くではなくて、効率よくということでもなく、その、一つひとつのこと、目にする、耳にする、その一つひとつのこと、そのことについて感じるところのこと、どう反応しているのか、そのことを確かめていきながら、生きていくこと、そのような生き方もできるのだと思う、狭く深く、その、深くということの意味、できる、感じられるという、そのようなところのこと、深く生きていくこと、或いは、その、意味するところのことを深く感じていくこと、できる、そのようになったこと、そのことが、自分にとってどのような変容を齎しているのか、そのことを喜んでいくこと、何かを持っているということでは、自分が替わったとはいえない、内面においての変容、そのことにおいて、人間性ということ、それを深めていける、その、一つひとつのこと、その意味するところのことを充分に、ゆっくりと味わっていければ、いいのではないかと思う。