『ねじまき鳥クロニクル』2

saikaku2006-04-22

おそらく、自己を通して真実なものを探しに行く物語、そのようなこと、村上春樹の本が世界各国で読まれていること、その普遍性、それを持っていること、そのことは、結局は、神話に近いところのこと、そのような物語性にあると思う、山の高見に登っていくような成功譚ではなくて、井戸の底へ降りていく、或いは、深海へ旅をしていくような、停滞しているようでいて、内面では激しく動いているような、或いは、日常性の中に埋め込まれている非日常の世界、そこへの入り口、それが開いているという、そのところから這入っていける、そのような感じを持つ、深夜の読むのが相応しいのかもしれないが、そのまま夜が明けないことになってしまうのが怖くて、あえて、仕事場で、その人ごみの中で、騒々しい中で読んでいく、そのようなことであっても、その、吸引力に圧倒されてしまう、そのようなところがある、まあ、そのようなことになっていくことを、或いは、望んでいるところもあるのかと、でも、その、臨床心理士、その存在を感じていることが、或いは、空海ということになるのかもしれないが、その、先達、その存在が必要なのだと思う、迷い込んでしまわないために、そう、もう、北の命運は尽きてしまったと思う、首脳会談においても、今までのこと、制裁を止めることを求めたのに対しての、ノーの返事、そのことによって、もう、崩れていく、そのようなことになっていく、そして、北より、或いは、中寄りにシフトしていたことに対して、DNA鑑定の結果、動かしがたい結果、それを提示していくこと、或いは、調査船のこと、何か、瀬踏みを図っているような、そんなことになっている、そう、混沌としている状況、一つの流れの中にあるという、そんなことを思う、どのようなことになっていくのか、その、深遠ということ、それに呑み込まれていく、そんなことになっていく、軍部の台頭ということが起こってくるのかもしれない、そうなれば、少しの開放政策も泡となってしまう、更に閉じた国へ落ち込んでいく、もう、反宣伝をするエネルギーも残っていないような、そのようなところ、今一つの危機を迎えている、ただ、一党市内を維持していくためだけの、そのような、自分の保身を考えているような、そのような体制、それは滅んでいく、というか、自己矛盾を抱え込まざると得ない、そんなことになっている、それは、もう一つの大きな国についてもいえる、独自なもの、それが生まれているのかどうか、外資に席巻されている、それだけのことではないかと、環境も破壊されている、そのこと、黄沙が降り注ぐ、そのような影響、その、地球はその破壊に耐えられるのだろうかと、そのことを心配する、議定書の想定範囲を超えている、もう一度、自己のうち、その真実性、そのことを求めていく、外側にではなくて、内へ、その方向性は間違ってはいないと思う。