『ねじまき鳥クロニクル』7

saikaku2006-04-28

メモを基にして書いていこうとしている、今までそのようなことをしてきている、本を読む、そしてメモをとっている、その本でも、多くのメモを残していく、メモにとるような、とっておかなくてはいけないような、そのような文が多くある、それだけ、何か、多くのこと、深いことに影響されていると思う、今までは見ていなかった夢を、どのような内容かは忘れてしまっているが、何か混乱の中にいたような、そんな状況の中にいたような、そんな感覚を残している、そのような夢を見ている、そのうちに、もっとはっきりとしてくるのだろうと思う、そのようなことを期待している、そのようなこと、メモを残していく、そして、そのメモの基づいて表現する、表出する、そんなことをしている、その、井戸の底へ降りる、そのとき、手近に縄梯子、それがあることを確認するように、恐れを払拭していく為に、安全を保証する物として、書くということを続けていく、また、もっと多くのことを書く為に、メモを多く残していく、手元にあるということ、そのことを考えている、でも、そのことが、両刃の剣、そんなことになっている、メモがなければ書けないという、そんなことになっている、また、書くことの意味、このように書いていくことの意味、それは、その、核となるところのこと、そのことを書くということ、底へ降りていくこと、そのようなことなんだと思う、ただ、自分だけの作業として、その方向へ向かっている、でも、その、降りていくようなとき、深海へ降りていく、一本のロープ、それを頼りにしていくように、そう、そのように、メモ書きがあるということ、それに基づいて書いていけばいいということ、そのようなことの安心感、でも、大事なこと、それが却って降りていくことを止めている、そんなことになっている、そう、そのようなことを感じる、不安感、それがあるとしても、或いは、大袈裟にいえば、死の恐怖、それがあるとしても、その、ロープから手を離していく、ただ、自分だけのこととして、独りだけのこととして、表現していくこと、或いは、深海の中、そう、何も導いてくれるものがないということではなくて、どうして、そんな深海に海豚がいるかと、そんなことを思わせるように、でも、いるんだと、そのようなものがあるんだと、そのようなこと、何か、でも、それは、或いは、自分の影ということなのかもしれないが、そのようなこと、そう、メモを残さない、昨日までのこととして、昨日、受け容れたところのことは、昨日のこととして整理していくこと、そして、夢を見る、そして、今、このように書き始めている、徒手空拳、そのようなことでもないと思う、そう、今、このようにして書き始めている、そんなことになっていると思う、そう、何か、違うように、或いは、進化していくように、深化していくように。