『ブロークバックマウンテン』

saikaku2006-05-21

『最も心揺さぶられる愛の物語」といううたい文句に誘われたわけではなかったけれども、全然そんなことはなかった、始まる前の予告編の中での『戦場のアリア』、まだ、そのことの方が、予告編ではありながら、感動していた、そう、元々、その世界のことは不毛な感じてしている、そう、結局は、違うという、そんなところのことがある、その、それぞれの生い立ちを話す、そのところのでのこと、その精神分析的な理由付けということも、気になっていた、何か、予防線を引いているようで、去勢不安があるような、そんな場面もあった、自分の娘が不安を訴えていたのに、どうして最後の場面ではよくなっていたのか、何か、ご都合がいいような、そんなところもあった、確かに映像は綺麗だった、そう、それはある、でも、総じて、面白くなかった、感動もしなかった、そう、まあ、そのようなこともある、その、酒を呑むということを考えている、どうして酒を呑むのかと、そのことを考えている、アルコール依存というところまではいかなくても、その、依存するということ、そのことにも関わっている、依存するということは、おそらく、その依存する対象、そのものに対しての自分の位置というもの、座標軸において、自分の位置が定めてしまうように、その、自分の存在ということを相対的なこととして定める、そんなことなのだろうと、或いは、変化しない、自分は、そのようなところにいると、確かなことだと、しかし、相対的である限りにおいては、そのこと、2つのことが相俟ってずれていくことが起こる、でも、そのことに気づかない、アルコール依存においても、自分の肝臓機能を悪化させているとか、身体を壊しているとか、そんなことになっていることに気づかない、そんなことが起こっている、でも、酒に対しての自分の位置、坂が呑めるということについて自分の存在、それを確認しているという、そんなことが起こっている、まあ、人間心理の中、その、問題は、その、自分の存在ということ、存在感ということ、そして、それが、何か、自我という、その核心をなしているところのこと、というか、自分はこのような経験をしてきたということ、そのことがこなれないまま、滞留している、その、イメージ、或いは、欲ということ、或いは、業ということ、そんなところのこと、塊として残っているところのこと、その固化しているところのこと、それが自我の核、それを自分の存在と思い込んでいるところがある、その固化しているところのこと、と、依存対象との位置関係、それによって、自分の存在ということが規定されていくという、そんな思い込みがある、そのようなところから離れていくのは、それは、その核というものを気化させていくこと、そう、その為に、多分、このように書いている、自己を表現しているという、そんなことをしている、そして、依存対象からも離れていけるのではないかという、そのような戦略を想定している。