『若き数学者のアメリカ』2

saikaku2006-08-09

ABCD、4人の人間がいる、AはBを慕っている、長い付き合いもしている、今までのこともある、共通の敵を戦ってきたこともある、そのような友情があると、或いは、あったと信じている、それは、Aについてのこと、Bがどのように思っているのか、そのことについて、我儘なAは過信をしていたところもある、思い過ごしていたところもある、Bは、やや、その付き合いに嫌気がさしていたのだろう、今まで、自分の持っている物を分け与えていたこともある、今もそうしている、そして、そのことがこれからも増えていくかもしれないと、いつまでも渡し続けていけば、B自身の生活というものが脅かされていく、そこで、Bは考えた、AをCに押し付けようと模索した、その為には、Cを引き寄せる為には、共通の敵Dのことを持ち出すことが有効であると、そのDのことを共通に非難していくことによって、Cがだんだんと靡いて来るのではないかと、こちらのサイドに寄って来るとが策した、確かに、そのようなことになって行った、以前には、CとDは共同で事業を行ったこともあったが、そのようなことは過去のことになってしまった、そして、だんだんと、そのBの思惑通り、Cは近づいて来た、そう、そして、今、Aのことに見切りをつけるときだと、丁度いいように、或いは、そこにも、Bの暗示があったのかもしれないが、Aの非行ということがあった、丁度、そのことを口実に、BはAから離反していくことになる、Cを残して、慌てているのは、Cなのかもしれない、同じように屋根の上がった、その梯子を外されてしまったような、そんなことなのではないかと思う、でも、逃れていくということには、その置かれている立場から逃れていくことはできなくなってしまっている、その、Aとの運命を共有していかなければならない、そんな状態へ入り込んでいるのかもしれない、Dも、一時は、Aのことを考えていたこともあった、でも、それも昔のことになってしまっている、もう、その溝は修復できなほどのことになってしまっている、さて、これから、この4人の関係はどうなっていくのだろうかと、AのBに対する恨みは、倍以上のものかもしれない、今、Aは鳴りを潜めている、どうしようかと考えている、状況が変わっているということを敏感に受け留めている、そのようなことには、とりわけ敏感である、どうするのか、矛先を変えていくのかと、或いは、Bはどうして行くのかと、ただ、Bは、メタボリックシンドロームを抱えている、その健康状態が危惧されている、Cは、乗り遅れているというか、いつまでも乗っているわけにはいかなくなっている、Dは離れて見ている、そんな状況かと、どのようなことになっていくのだろうかと思う。