『空海とアインシュタイン』

saikaku2006-09-17

今、膨張を続けている宇宙が、いつか収縮に向かうのか、そして、初めの状態に戻って来るのかと、でも、宇宙の死というのは、多分、その拡大したままで、枯死していくようなことではないかと思う、その、ボイドとかいうのか、何もない空間、泡構造をしている、その内部のところ、何もないところのこと、それは、もうそれで何もないのだと思う、そのようなことなのだと思う、一粒の種から芽が出る、そのとき、その種の皮を破って緑の目が出て来る、そのときが、インフレーションのこと、比率として、その拡大がインフレーションを起こしている、先ず、そのようなところから始まっていく、そして、成長していく、生命体として、或いは、そのようなことを行うのが、生命体ということなのではないかと、宇宙というものについても、一つの生命体といえるのではないかと思う、人間においても、基本的に早産の状態で生まれる。そして、先ずは、成長していく、先ず、人間にとっての成長のインフレが起こるのは、約1年後、立つとき、直立歩行をするとき、そのときからだと思う、そのようなこと、成長する段階において、初期の時期において、インフレが起こる、そして、拡大していく、でも、何処までも拡大していくということではなくて、外のものの摂取、或いは、相互作用、そのようなことを経て成長拡大していく、或いは、量的な拡大ということだけではなくて、内部においての質的な深化、そのようなことも起こるのだと思う、そのようなことを繰り返していく、そして、何か創造していくこと、生産していくこと、拡大していくだけではなくて、新しいことを創り出していくこと、そう、その、宇宙が収縮に向かうとは思えない、ただ、その、拡大が停止したその時点において、内部が崩壊していく、崩壊というか、何も生産されない、新しいものが創造されない、そのようなこと、その活動ということが停止していく、そして、枯死していく、その状態において枯死していく、そんなことではないかと思う、生命体としてのこと、或いは、人間の生き方にも、植物の成長ということにも共通しているところがあるということなのではないかと思う、或いは、生き延びていく、その為には、殻を破っていくこと、その次の殻を破っていくという、そのようなことが必要なのかもしれない、自分から殻を厚く作ってしまえば、内側から塗り込めてしまえば、もう、それで終わってしまう、そう、そのようなことになってしまう、或いは、入寂する、ただ、死ということではなくて、新しい状況へ這入って行く、そう、そんなことも可能なことなのかもしれない。