『いいじゃない いいんだよ』

saikaku2006-11-09

今の子どもを取り巻いている状況、暗澹とした感じが、いろんな本を読めば読むほど、そんな感じに囚われていく、そんなことになってしまう、どのようなことなのか、その、原因を追究していくということが、何があったのか、その生育過程において、どんなことがあったのか、親の関わりということが原因なのではないかという、その追求が為されていく、そう、一つの関わり、それだけの注目を当てて、そして、それが恰も原因であるかのような、例えば、親自身が虐待を受けてきたという、一世代前のことを取り上げて、その連鎖反応として現在のことが起こっているとか、まあ、分かり易いところのこと、そんな受けのいい、そんなところの原因ということが取り上げられていく、そう、でも、何か、不毛のことのように思う、その、人間の記憶ということも、だんだんと改変されていくものだと思う、どのような記憶を持っているのか、過去においての経験ということも、それがどのような意味を持っているのか、そのことも現在進行形のことであって、そのようなことであって、今ということ、今の状況ということも勘案されていかなければならない、そんなこともある、その、不確定性原理のように、今の状況を固定化しようとして、そのことを焦点を当てていくということをしても、それだけで、もう、その状況というものが変化してしまっているという、そんなことになっている、基本的なこととして、人の心理ということを扱っていくとき、そのような心構え、そんなこと、そのような姿勢であたっていく、時々刻々と変化していくということ、視線を合わせる、ただ、そのことだけで、相手の心の状態、それは変わっていく、そのようなところのこと、取り留めないといえばそう、でも、それが、また、救いということになっていく、そう、日々の、或いは、その瞬間の、その関わり方、そのことだけでも、相手との関係性、それも変化していく、自分自身も変わっていく、そのような流動性ということ、そのことを基本にしていくこと、敢えて、その、自分の殻に閉じこもるという必要もなく、そんなこともなく、自分という人間を固定化していくこともない、もっと、その、柔軟性ということ、そんなところから接していくことを始めていく、恐れということ、それは、自分が変化させられていくのではないかと、自分のあり方が変えられてしまうということへの、その安定性への恐れ、それがあるのだと思う、もとから変わるつもりで、そう、柔軟に対していくことで、決め付けると言うこともしないで、そう、そんなことでいいのだと思う。