『不思議な黒い石』

saikaku2006-12-03

不思議な夢を見ていた、炬燵に入って、うとうととしているときに見ていた、その、自分の身体がふわっと持ち上げられた、ナウシカの身体が、王蟲の金色の触覚によって持ち上げられたように、自分の身体が浮かんだ、ただ、脹脛のところと背中を支えられていたような、そんな気がするが、それほど、その、大きな力を加えられていたようには感じなかった、静かに、その、無重力というまではいかなくとも、その、少しは重力、それを感じていたような気がする、そう、そして、その、浮かんだ状態で、部屋の中を振り子のように、あちらへ、そして、こちらへと、ゆらゆらと揺らされていた、そう、心地好く、壁に衝突するという心配はしていなかった、その、自然に、その部屋の、まあ、大きな部屋のような、その壁から反対側へ、持ち運ばれていた、そのようなこと、一度は、壁すれすれまで、髪の毛が壁に触れるところまで揺らされたこともあったが、でも、安心していた、そう、衝突することは絶対ないと、そんな安心感を持っていた、そう、誰が、その、支えているのだろうかと、巨人のような、そして、右の二の腕のところが、その、巨人の髪の毛に、短い髪の毛の触れた、そう、何か、やはり、そのような、大きなものに支えられている、そんな状態なのだと、そんなこと、その感じ、大きなものに支えられている、その感じが強かった、そして、その後、床に静かに下ろされた、そして、その、巨人の姿を見ようとして、それが出て行った窓を開けて、外を見てみたが、その姿と見ることは出来なかった、ただ、黒と白の二匹の猫が走り去っていく姿、それを見ることが出来ただけだった、そう、何か、この夢は、その、今までの夢の中で、その感覚が明確な、そんな夢だった、そして、その、深い意味を持っている、或いは、これも、その、転機ということに、或いは、変容ということに関連しているもの、そんなことを感じている。