『出世しない技術』

saikaku2007-01-09

家を改造している夢を見ていた、屋根を直さなければならないという現実とは違って、家の内部全体を改造している夢を見た、丁度、ビフォーアフターのようなことをしていた、そして、その現場監督というか、棟梁というか、その人が何か、その、全体を改造しなければならないことの訳を二階部分から演説のように話をしていた、その、ビフォーアフターという番組をよく見ていたのは、その中で、今までに溜まっていたところの家財道具、溢れんばかりに、そして、そこに住まいしている人間のほうが圧迫されているような、そんなものを、全て出してしまうこと、そして、改造が始まるところだと思う、何か、歯科医師の事件のことにも思う、その家系としてのこと、祖父の代から続いてきているという歯科医師にならなければならないというような、そんなところ、何か、それぞれの思いというものが、だんだんと溜まってきているような、鬱積してきているような、そんなところを感じる、ときとして、その、改造をするように、その為に、全てのものをいったん放り出してしまうような、そのようなことも必要なことなのではないかという、そんなことを感じる、そう、人間の心理ということにしても、その深層心理ということにしても、問題は、だんだんと、その、鬱積してきているようなところ、そのようなもの、そこにあるのだと思う、それぞれの思いが、その、十分に表出していけるところのこと、何か、殺された妹の存在というものが、自由な、その家系の存続を大きく変えてしまうような、それまでの、その家のあり方というものを、それを、或いは、否定してしまうような、そんな存在ではないかと思う、その存在が逆に否定されてしまった、或いは、バラバラに抹殺されてしまったということなのではないかと、そう、何か、根の深い、もっともっと深いものがあると、そんなところを感じる、出来ることならば、そう、人間一人ひとりについて、その、ビフォーアフターが出来ればいいと思う、その、思っているところのこと、その全てのことをいったん放り出してしまう、そして、ゴミとしてのもの、それを捨ててしまうということ、価値あるもの、自分にとって意味のあるところのこと、それを選び出すという、そんな作業をしていくということが、そう、少しでも出来ればいいのにと思う、そんなことを思う、自分自身のこととして、或いは、他者との関わりのこととして、そのようなところのこと、表出するということ、そのような場面、それを創り出していくということになっていく。