『白夜行』

saikaku2007-01-28

何処から聞こえてくるのだろうか、何処から発せられている声なのだろうか、そのことがわからない、匿名性ということに隠れて、その、話を聴くという枠自体がなくなっていて、何処からの声なのか、それが全然分からない、そう、全然分からない、もっと、その、微かな声、そのところのこと、訊いていくこと、聞くということよりも、また、聴くということよりも、そう、訊くということの方が、そのことの方がいいと思う、枠、その、空間としての枠ということではなくて、話の枠ということ、そのようなところのことを設定していくこと、そう、そのようなところのこと、線一本の繋がりしかない、そんなところのこと、そのところから、線という1次元の繋がりをとおして、その、2次元的な、また、3次元的な、そして、時間も含めての次元を創設していくこと、そう、そんなことが出来るのだろうかと、何か、はなはだ難しいというか、不可能に近いことをしようとしている、そう、そんなことが出来るのかどうか、また、出来たとして、何ほどの効果ということがあるのかと、その、4次元時空間ということを創造していく過程ということが、そう、何等かの、その変容ということを起こしていくということ、そのことは有り得るところのことかもしれない、道を歩く、そう、歩くということを、自転車も速すぎる、そう、歩くということ、そして、一本の道から、その平面的なところへと、また、小高いところへ登っていく、そのようなことによって、空間的な、その、全体的な、或いは、建物の屋上へも登れるものなら、そう、それもありということ、そんなところのこと、何か、習慣として始まっていたのではないかと思う、そのようなところのことがある、そう、まだまだ、その修行ということになっていくと思う。