『白夜行』2

話を聞いていくこと、何処までも聞いていくということ、そのことを考えていく、そう、或いは、訊いていくことも必要なことではないかと、その、話を聞くということを愉しみに、そのことが愉しいことだと、無条件に愉しいことだと、そのように思えるようなこと、まあ、ロジャーズが最初にいったところのことを実践していく、無条件の傾聴ということ、でも、その、先ず、話を続けていくこと、話し合うということを続けていくことが、そして、その全体の構図、そのことが見えてくるところまで、先ず、そのようなこと、全体の地図が描けるところまで、そして、その細部のこと、そのようなところにだんだんと移行していく、そう、そして、その詳細の地図が完成していけば、その過程ということが、共同作業としての地図作りということが、何か、自己について考えていく契機に、また、自己を変容させていくところのことになっていくのだと思う、そう、また、歩き続けていくことも、その、広い道、車が通るところではなくて、また、団地内の道路のように新しく、無造作に作られたところではなくて、その裏道のように、或いは、毛細血管のような、そのような道を歩いていく、そして、こんなところへ繋がっているのかという発見を、そのようなことを積み重ねていく、自分のうちにおいて、そのような地図を作っていくことも、そう、それも大事なことなのだと思う、そして、古墳とか、こんなところにこんなものがあったのかという、そのような発見も愉しいことなんだと思う、行き止まりということも、また、家の玄関先に通じている道もある、まあ、そんなこともいいと思う、何か、その、同じようなことが、これからのことして、並行している、でも、歩いていて感じるのは、道沿いの小川、というか、溝川というのか、汚い、ゴミが散乱していて汚い、美しい国を作るには、先ず、そう、ゴミを拾うところのこと、ゴミを失くしていくということ、そのことから始めていくことが必要だと思う。