『白夜行』3

saikaku2007-01-31

その、日本人の特性として、多くのモノを受け容れていくこと、そのようなところがあると思う、そして、渾然としている、そのようなところがある、『ロスト・イン・ロランスレーション』で、車窓からネオンサインの輝きを見る場面があった、特にその場面が印象に残っている、その、多くのもの、雑多なものを受け容れていくこと、それでいて、それが、渾然とはしているものの、一つの美を醸し出しているというところ、そんなところを感じる、昔々は、中国や朝鮮半島を通じて、中近東からの文明を享受していたのではないかと思う、そして、今は、世界からの、その、多様な文化を受け容れている、そう、日本人の特性として、そのように、多くのものを受け容れていける、そんなところがあると思う、そして、しばしば、受け容れすぎて、その整理が付かない、そして、純粋な日本人の魂とか、そんなことを言い始めていく、それがあるのかどうか、それも分からない、国粋主義的な、そんな感情が生まれて来る、そう、でも、そのようなことよりも、その、受け容れているところのこと、そのことを整理していくこと、消化していくこと、或いは、ジャポナイズしていくところのこと、そんなところのことが大事なことなのではないかと、そう、そんなことを思う、美しい国とか、そのような曖昧なところの言葉、それを弄していくところの動き、それがある、でも、今、日本の国土、汚れていると思う、ゴミも拾われないままに散乱しているところが多い、そう、そんなところがある、理念としての美しさ、ということではなくて、実際のこととして、その美しさを実現していくところのこと、そのことが大事なところであると、多くのことを受け容れていく、そして、そのことを日本化していくこと、日本食のように、多くの料理を日本化していくところのこと、何か、そんなところに、その、美意識を求めていくことが、閉鎖的にならずに、そう、そのことを求めていくことが大事なことなんだと思う。