「絨毯が濡れている」

saikaku2008-01-22

朝方少しウトウトしかけたときに夢を見ていた。その時間帯にはよく見る。眼の先にある絨毯の一部がテラテラと光っている。なんなのだろう。水のようなものが溜まっているようだ。犬猫がおしっこをしたのかと疑ってみる。それにしてはちょっと量が多過ぎるような気がする。どうしたのだろうか。ふと思い出す。この床下には水道管が走っているのだと。それが破裂して水が染み出して来ているのかと思う。これは大変だと思い、床板を剥がそうとするが継ぎ目が見えない。微かな境目に鑿を打ち込んで、ぐいぐいと力に任せて一枚を抉じ開ける。でもまだその下にも板状のものが敷いてある。それも無理矢理剥がすとやっと地面が見えてきた。そして一枚取り除いただけの狭い穴に首を突っ込んで床下を覗いて見る。暗くて何も見えなかった。耳を澄ますが水の漏れている音も聞こえてはいなかった。思うに、今まで多くのことを書き過ぎて来たのかもしれないと思う。同じようなことを繰り返し書いて来たように思う。今、書き方を変えたい。自然と書きたくなるまで、自然と文章が浮かんで来るまで、書くことを控えていようと思う。地下水脈から水が漏れてきて地表に溜まり自然と溢れ出す量になるまで、待っていようと思う。それまでは本を読み続けていく。