「人を動かす」(D・カーネギー)

saikaku2008-09-03



この本は、世界中でベストセラーになっている本らしい。まあ、それも分かる。この本の内容は、相手の存在を認めていく。相手の重要感を認めていく。そして、人間関係を良好なものにしていくものである。その意味で分かる。でも、それは、あくまでも性善説にたってのことだと思う。それが性悪説に立てば、この内容は反転して、恐ろしいものになる。如何にして人を騙すのか、如何にして高齢者に詐欺を働いていくことが出来るのか、買う気を起こさせていくのかとか、そのようなことに充分に利用できていくと思う。読み進めていくにつれて、何か違和感のようなものを感じていた。最後のほうは、本当に自分自身、嫌々読んでいたと思う。でも、どうにか最後まで読んだ。・・・一夜明けて、どうしてそんなに嫌悪感を持っていたのか、思い当たるのは、そのようなことだった。