『ゲド戦記? アースシーの風』２(ﾙ=ｸﾞｳｨﾝ)

「この世界が大きく変わろうとしているみたい。知っていたものなどなくなってなにもかもが新しくなるのかもしれない」

人の性格にしても組織の有り様にしても、物事はなかなか変わらない。今の名前に縛られてしまっている。松田聖子はいつまで経っても「松田聖子｣だし、自民党の体質も相変わらず「自民党」的であるし、それは他の政党についても言える。もし替えていこうとすれば名前を変えていくこと、単に名目的に変えていけばいいということではなくて、その本質的なところのことを表す真の名前をつけていくことだと思う。昔、「魁」という政党もあったが、名前だけのものであった。「進歩党」とか「革新党」とかも虚しい。今、世界のあちらこちらで対立の構図が見られる。妥協の余地もなさそうだ。本質的なところへ遡ってその新名を見つけ替わっていくときなのだろうと感じる。