『わたしの愛した孤独』(メイ・サートン)

saikaku2008-09-09

「牧草地の雑草を取りながら、わたしは自らの内なる雑草を摘み取ることを覚えた」

毎週土曜日の午後は庭仕事と決めている。といっても、ほとんどの作業は雑草取り。この頃それもプロの領域に入って来ていると自画自賛している。梅雨時には雨降る中でも草取りをしていた。そのときの方が地盤が緩んでいて、ヨモギとかドクダミとか地下茎の張っているような草を取るのには適していた。また草刈機を遣って2回ほど庭全体を刈ったこともある。でも、そのときには決まって事故が起こる。腕が疲れてきてコントロールが怪しくなってきたとき勢い余って、1回目はハナミズキの木を2回目はマンリョウを根元から切り倒してしまった。あっという間のことだった。草刈機は怖い。そこで最近は歯のついた鎌を愛用している。プロ並みの技というのは、草が生い茂っているその真ん中あたりを先ず引き抜き、草を置いていく空き地を作る。そしてその場所を中心にして反時計回りに草を取っていく。反時計回り!これがポイント!! 右手に鎌を持って草を刈り取りながら、それを左手に集めて、持てなくなってところでそこへポイと捨てる。刈り取り、捨てて、廻っていく。その繰り返し。そして、蚊取り線香のように、段々を廻る半径を大きくしていき、左手で捨てられるところまで刈り取っては廻っていく。もう、捨てるの遠すぎれば、次の場所に移っていく。盗人萩を目の敵のようにしながら、そのような遣り方を繰り返している。これは結構能率的なことであって、自分でも驚くほど広い面積の草を取っていることに気づく。でも、もう草取りの季節も終わりに近い。