『崖の上のポニョ』

saikaku2008-09-16

日曜日の午後、自転車を走らせながら、ふと思った。「『ポニョ』には決定的に悪い人は出てこないんだ!そういえば、『千と千尋・・・』にも出ていなかった。結局湯婆婆もいい人だった」 「悪」といえるのは何なのだろうかと。『ナウシカ』の巨人兵か。全てを焼き尽くしてしまう。そのこということの共通点でいけば、『ラピュタ』のロボットもそうなのかと。或は、デイタラボッチというのもいた。でも完全に「悪」とはいえないところもある。大火や大水に覆われ、世界が崩壊してしまう。そしてそこから世界、或は人の再生が始まっていく。その、どのように変わっていくのか、そこに何かしらの面白さを感じる。「悪」の効用というのは、簡単には求めたくも無いが、その変容を促していくところに在るのだと思う。『ポニョ』でも洪水に見舞われてしまう。その結果としてのことなのか、ポニョが人間の女の子に変わる。まあ、そのようなところのことなのだろうと思う。