『武士道セブンティーン』(誉田哲也)

saikaku2008-09-24

秋晴れに誘われて昨日も自転車に乗って出た。気候的には申し分なかったが、でも充分には楽しめなかった。何故だろう。思うところ、それは目的地を決めていたからだと。前回は南西方面だったから、今回北西方面へ向かっていこうと暗に思い描いていた。それがいけなかった。自由に走り回ることつまり具体的な場所を決めずに気侭に走ることが、自分にとっては自転車に乗ることを愉しむことの第一条件であるような気がする。だからサイクリングではなくて、あくまでも単に自転車に乗る、ということなのだ。そして、同じことが本を読むということについてもいえるのではないかと展開する。今、どの時間帯に何の本を読んでいくのかをきちっと決めてしまっている。しかし、計画段階では巧く機能しそうに自信を持っているが、実践段階ではどうにも頓挫してしまう。今まで何回そのようなことを繰り返したのだろう。自分に嫌になるほど。本を読むことについても、そのときの気分に従って自由気侭にというか、今それに専心していける本を読んでいくことが大事なのだと思う。何も計画しない、決めていかないことに不安を感じもするが、今このときの気持ちを集中していけるもの、それに向かっていく、それが基本的には自分に合っていると思う。この切っ掛けをくれたのが、上の本。『武士道シクッスティーン』もついつい読んでしまった。おもろかった。続編。これもついつい読み終えてしまいそうだ。そう、このような本に出逢ってしまうところから、時間帯に固定した本を読んでいくという計画が脆くも崩れていってしまうのだ。