『老人力』3

saikaku2009-10-02

老人力ということは、結局、自分のできないことはできないこととして無理はしないということ。できるところのことだけ、好きなことだけ、続けて行けることだけ、そのようなことだけを行っていくということなのだろうと思う。若いときは、その有り余るエネルギーに任せて、また自分の能力を過信しているところもあって、何でもかんでも遣ってみようというところがあった。『何でも見てやろう』という本もあった。でも、老人力というのは、自分の限界を識ることから始まり、自分の能力もそんなに大したものではなくて、まあぼちぼちのものだと気づいていく。そして、これだけということに集中していく。そんなことなのだと思う。却って、そのことの方がそのものに深く這入っていけるというか、より深い自分を識るということにもなっていくのだと思う。まあ、ゆっくりと自分に合ったものだけに自分の力を傾注していけばいいのだと思う。そして気が楽になる。毎日が楽しくなっていくだろう。