『虫類図譜』(辻まこと)

saikaku2009-10-07

発刊当時は、多分話題になった本なのだろうと思う。内容的には、吃驚仰天!というか、度肝を抜かれるというか、こういう本も在り得るのだろうかという、そう、当時においては新境地を開いた本だったのだろう。期待を持って見てみたが、どうなのだろう。隔世の感。今となっては、その中のほとんどの虫が死滅してしまっているのではないか、或は何処かでひっそりと暮らしているのか。もうとても蟲惑的は虫類ではなくなってしまっている。思うに、人間というもの、一つ言葉に対してへの魅力を感じて行動しているところが多いのではないかと思う。そう、まだ「東京オリンピック」という言葉が生きていたんだ。もう死語だと思っていたのが、まだまだ魅力を感じている懐古的な人たちが結構もいるんだなぁ。でも、もうこれで終わったのかと。でもないか。逆に、まだまだ一つの言葉に拘って生きていく人たちもいるのだろう。まぁ、いいか。